海を渡ったネコ

ネコのこと
「あれはなんじゃろ。。」前のバーモントの家の庭にて。

我が家のネコは2022年現在12歳。割とおばあちゃんである。
写真は2020年のものだが今もあまり見た目は変わらず、
ひたすら親バカだけどいつまでもコドモのような愛らしい顔をしており、あまり年齢を感じさせない子である。

私が仕事で海外駐在になる事が何回かあったため(今もだけど)、
彼女もそれに合わせて数回海を渡っている。
最初はシンガポールで、次が今回のアメリカ。

犬は人につき、猫は家につくと言うけれど、
この子は割とメンタルが強いのか私たちさえ側にいればあまり場所が変わることは厭わないようで、
家を変わるというだけなら特にこのアメリカでは何回も変わっているが、
新しい家に移った日も、どこかに隠れて出てこないという事もなく、
当日中にはあっちこっち探検し終え、お気に入りの場所も決めて寝そべっていたりしていて、
おやもう落ち着いたかぇと感心する。
家ではなく人につくタイプのネコであるんだと思う。

このネコ、実は腎臓が1つしか機能していない。
猫に多い病気だが小さい頃尿結石から急性腎不全になり、
なんとか片方の腎臓は保全できたけれどもう片方は小さくしぼんでその機能を果たさなくなってしまった。
かつ、残された方の腎臓も結石がゴロゴロしていて、
獣医の先生が可能な限り掻き出してくれたがまだ結構ゴロゴロ残っている。

そんな最後の大手術をしたのは随分昔なのだが、
以降腎臓とは関係ない病気で一度死にかけたけれど(その話はまた今度。。)
毎日すこぶる元気な顔で良く食べ良く動き良く寝る。

前に飼っていた猫は23年も生きて大往生したので
どうしても猫というものは長生きすると思ってしまうのだが、
治らない病気を抱えているこの子がここまで生きてきてくれた事は奇跡的に思え感謝しかない。

特に引っ越しなんて人間が自分の勝手でやっていることなので、
本人(本猫)にしてみればそんな体験はストレス以外のなにものでもなかったはずだし、
人間の方も特に渡米する時などは諦めて実家に預かってもらった方がいいのか悩みまくりもしたが、
いつでもどこでも気付けばいつも側にちょこんと座ってジーッ(かまってサイン)とこちらを見つめていたり、
おもちゃを咥えて持ってきたり、膝の上でぐーすか寝てたりするのを見ていると、
これまた人間のご都合主義ではあるけれど、ずっと一緒にいられて良かったし、
本人(本猫)もそう思ってくれているのではないかな、と思ってしまうのである。

もう流石にガッツリとした旅はさせられない歳になってきているので、
今回落ち着いた家で長くゆっくり過ごしてもらいたいなと思う。

いつも笑顔にしてくれてありがとうね。長生きしてください。

壁に据え付けのハンモックでお休み中。

コメント

タイトルとURLをコピーしました