アメリカで土地や家を買う場合、まず「この金額なら買います」と言うオファーを出す。
仲介業者と密に連携し、他にも興味を示している人がいるか、周辺の不動産の価格はどうか、
同じくらいの不動産の相場はどうか、などなど自力でもリサーチをして、
時には希望売却価格より高く、時には低く、オファー金額を提示する。
ここまで書いて思ったけどこの仕組みはきっと万国共通か。。
なので、あまり下手打った金額を提示すると当然お見合いは破談になってしまうので、さじ加減て大事ですと。
とにかく見てみない事にはなにも決められないねと、一応他にも何軒か候補を選び、
当時のコネティカット州の住まいから3時間かけて車でバーモントに足を運んだ。
季節的には冬の終わりのMud season(雪解け水であちこちドロドロになる季節)の始まる頃で、
見ての通り薄茶いろーいあまり美しくない感じ。それでもさんちゃんと私はひと目で気に入った。
とはいえ、可愛らしいお値段と言っても土地の広さと家の事を考えたらの話で、
当時さんちゃんは17年ぶりの帰国、私も日本企業に勤めている歴とした駐在社員で、
アメリカに住み始めたのは数ヶ月前という二人が住宅ローンを組むことなど望むべくもなく、
買うならキャッシュ。
その点ではあまり可愛いお値段とは言い難かったので、
少し心苦しさは感じつつも希望売値と比べたら中々アグレッシブなオファーを出した。
下手打ってるもいいところなのだが、これでダメならご縁がなかったと諦めるしかない。
ところが破談にはならなかった。
気の良い売主のおばちゃんは、
こちらの失礼なオファーに気を悪くする事もなくなんとか手の届くお値段まで下げてくれた。
無理だろうとあまり期待はしていなかったので正直驚いたし、
もうこれは、、”It’s a sign”以外のなにものでもないだろう。
こうして、我が家は初めてバーモントの住人になる事になった。
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